国内は未だiOS強し! 海外はAndroidが逆転済み
AppleをAndroid勢が逆転!タブレットシェア再確認
2014年05月19日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(以上、日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
■Amazon.co.jpで購入
普及率はスマホ:タブレット=約3:1
読者の皆さんはタブレットを利用しているだろうか。PCだと場所に縛られ、スマホだと画面が小さすぎてできることが限られる。そんなとき、タブレットならいつでもどこでも大きな画面で利用できる。最近ではPC的にサブマシンとして利用する人も多いという。
今回は、タブレットの普及率、タブレットにおけるOSシェア、メーカー別シェアを見ていく。
総務省の「平成24年版 情報通信白書」によると、平成22年から平成23年にかけてスマートフォンの保有率は9.7%から29.3%と3倍増になったが、一方のタブレットは7.2%から8.5%と微増に留まっている。
内閣府の「平成26年3月実施調査結果:消費動向調査」でも、スマートフォンの普及率は54.7%、タブレット型端末の普及率は20.9%となっており、普及率はスマホ:タブレット=約3:1程度と考えればいいだろう。
なおIDC Japanによると、2013年第4四半期の国内タブレット端末の出荷台数は前年同期比21.5%増の223万台となり、四半期ベースでは初めて200万台を超えた。2013年のタブレット端末の出荷台数は、前年比67.2%増の743万台となっている。普及率ではまだまだだが、タブレット市場は順調に伸びているようだ。
Android>iOS! 「艦これ」人気でWindowsも伸びる!?
米調査会社ガートナーのタブレット世界市場調査(2014年3月発表)によると、Android搭載端末の世界出荷台数は、2013年に前年比2.3倍の1億2096万台となった。
同時に、Android搭載端末の出荷台数ベースでのシェアは2012年の45.8%から61.9%に拡大し、トップとなっている。新興国を中心に低価格機種の需要が高まったこと、小型機が好まれていることなどが理由だ。
iOS搭載端末は出荷台数では前年比で15%伸びたものの、シェアは16.8ポイント減の36%。一方、MicrosoftのWindows搭載端末のシェアは12年の1.0%から2.1%に伸びている。スマホと同様、タブレットでもAndroidがシェアトップとなっており、Android:iOS=約2:1ほどに差は広がっているのだ。
Windows搭載端末が伸びていることはほかの調査結果からも明らかだ。たとえば調査会社BCNによると、2月のWindows搭載タブレットの日本国内シェアは、前年度の3%台から15%へ急上昇(台数ベース)。販売台数も前年同月比で5倍を超える増加率を示している。一方、全世界のタブレット販売統計ではWindows搭載端末のシェアは2%に過ぎず、急増は日本だけの現象となっている。
じつは、この人気の裏にWindowsでの動作が推奨されているブラウザーゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」人気があるという。Microsoftがこの「艦これ」人気での追い風をうまく活かせるのかに注目だ。
この連載の記事
-
第61回
ビジネス
SNS・メッセージアプリ共々Facebookが掌握! 国内はLINE・Twitter・FBが3強 -
第60回
ビジネス
ニュースアプリはYahoo!圧勝、世界では「ニュースのスマホ消費」が進む -
第59回
ビジネス
世界のスマホはAndroid優勢だが日本は変わらずiPhone/iOS -
第58回
ビジネス
伸長中のクラウドファンディングはどこまで浸透したのか? -
第57回
ビジネス
すでに単体ではタブレットに数で負けるノート&デスクトップPC -
第56回
ビジネス
2016年の確定申告も接近中! 家計簿アプリをチェック -
第55回
ビジネス
無制限プラン続々廃止! オンラインストレージの今をチェック -
第54回
ビジネス
10代に人気のサービスはLINE、Twitterがツートップ -
第53回
ビジネス
Amazonの圧勝だがそれでも小売業の4%に過ぎない!? -
第52回
ビジネス
収益性が高い日本スマホアプリ市場! DL数7位だが収益は2位 -
第51回
ビジネス
4兆円が動く電子マネーのシェア早わかり~nanaco、SuicaをWAONが追う - この連載の一覧へ