国内風力発電、1.2%増の1935基 13年度末NEDO調べ
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は25日、2013年度末時点の風力発電設備の国内設置数は1935基だったと発表した。12年度末に比べ1.2%増えた。出力ベースは2.5%増の270万7641キロワット。増加傾向は続いているものの、2ケタ成長が続く世界全体に比べると伸びは鈍かった。環境影響評価(アセスメント)に時間がかかることや電力会社の送電網への接続に制約があることなどが響いている。
13年度の新規導入量(撤去分を除く)は6万7875キロワット(33基)。00年度以来の低水準になった。設置基数が10基を超える大規模な発電所が少なく、出力2千キロワット前後の発電機を1基だけ設ける例が大半だった。今後は環境アセスを終了した発電所の着工が相次ぐ見通し。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度も追い風となり、増加ペースの鈍化は一時的との見方が多い。