映画「猫が教えてくれたこと」の試写を見て
映画「猫が教えてくれたこと」の試写を見てきました。
個性豊かで可愛い猫たち
子供のためにハンターになり街から餌をとってくるサリ、市場の看板猫デニス、レストランのネズミ退治を仕事にするアスランなど、この映画にはたくさんの猫が出てきます。
まるで人間のようにどの猫も個性豊か。
「にゃ〜」と鳴く声だけど、まるで人と会話し通じ合っているかのような姿がとても愛らしい。
赴くまま自由に生きている猫ののびのびとした姿も愛おしいし、時々人から餌をねだったり甘えたりする姿も愛おしい。
猫の魅力が詰まっています。
猫と人と街の映画
そんな猫たちを愛し、猫とともに暮らし、猫に助けられた人や、猫を助けようとする人との心の通った交流が素晴らしい映画です。
猫のおかげで新しい船を買うことができて人生を立ち直すことができた人、心を癒してくれた猫への恩返しをする人、猫のために毎日餌を町中に配る人。
映画に出てくる登場人物が、一人一人猫とのストーリーを持っていて、猫をどれだけ愛し身近で大切なものだと思っているかが伝わってきます。
静かなる問題提起
舞台になっているトルコのイスタンブルーは、猫の街。街中に猫がいて、街の人も猫を愛し可愛がっています。
しかし、近年は再開発の動きが加速し、デニス(猫)が暮らす市場も無くなる運命。
街には高層ビルが立ちはじめショッピングモールができ近代化されている中で、猫たちが住む場所が亡くなっていく。
猫がいなくなっていく現状の問題を静かに訴えいてる側面もある映画です。
素晴らしいカメラワーク
これどうやっって撮ったんだろう?どうして猫とこれだけ距離をつめて撮影することができたんだろう?
地面からほんの数十センチくらいの場所からカメラを回していたり、街や市場を馳け廻る猫の姿を逃さず追っていったりと、一ミリの猫の表情や動きを逃すものかと言う気迫さえ感じてしまうような映像が盛りだくさんです。
猫の元に通いつめ、ずっと密着し、間時間も何十日もかけて撮ったんだろうな。
猫と心を通わせるのがうまいのか。
なんかそれも見るだけでも価値があるような気がします。
映画を見て
とにかく可愛い猫たち、本当に猫の姿に癒される!
劇中で船乗りの人が「猫は神の存在に気付いている。犬は人間を神だと思っている。だけど猫は違う。猫は人間が神ではないと変わっていて、人への感謝を忘れない。」と言う言葉があります。
不思議な言い回しだけど、この映画を見ているとなんとなくその言葉の意味がわかったような気がする。
猫と人の距離感や、人を愛する猫の見えない気持ち、猫を愛する人の気持ちが交わるのが見えたような。
猫って不思議な生き物だな、愛おしく可愛い。
僕自身、映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」や映画「世界から猫が消えたなら」など何かと猫映画と縁があるので、そのうち猫を家族に迎えているかも。
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