調査会社のStrategy Analyticsは4月28日(米国時間)、2014年第1四半期(1月ー3月期)の世界タブレット市場の報告書を発表した。同期、タブレット市場は2割近く拡大、中でもAndroidは66%のシェアとなり2位以下との差を開いた。

第1四半期、タブレットの出荷台数は5760万台に達した。これは前年同期の4830万台から19%の増加となる。

OS別シェアでは、3790万台を出荷したAndroidが65.8%のシェアとなり首位の座を固めた。2位はApple iOS(「iPad」)でシェアは28.4%。

Androidが2013年第1四半期の53%から12.8ポイントアップしたのに対し、iOSは40.3%からさらにシェアを下げて今期は28.4%と3割を切った。Appleの出荷台数は前年同期から16%の減少となったが、チャネル在庫の変化のほか、製品リリースサイクルが年末商戦をにらんだものに変更していることなどが影響したと分析している。そのため、今後数ヶ月iOSのシェア減が続くかもしれないが、「年末には重要なハイエンド市場でAppleが再び勢いを盛り返す」とStrategy Analyticsでは予想している。

3位はMicrosoft Windowsでシェアは5.8%。出荷台数は前年同期から増えたがシェア値は前年同期変わらずだった。Microsoftは4月初め、9インチ以下のモバイル端末向けにWindowsライセンスを無償化することを発表しているが、Strategy Analyticsではこれらの対策の結果、今後8インチ程度の画面が多数登場すると見ている。Windowsタブレットの価格はAndroidほどは下がらないだろうとしながらも、競争力の点では強化されるとの予想を出している。